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■成功例

被災地の経験を生かす。 震災時の状況や防災準備で役に立ったこと、間違った防災準備などを紹介します。

懐中電灯が無意味に・・・

神戸市 K.Yさん(32歳)

 「寝ていたら、突然大きな衝撃とともに激しい縦揺れ、続いて横揺れが襲い、野外、室内のあらゆる所からガラスや建材の崩れるすごい音がしてきました。ベッドから起き上がることもできず、布団をかぶってじっとしていました。ひどいホコリで息が苦しくなりました。もしも地震が起きたら・・・などと考えたことはほとんどありませんでした。、もしものときのために日ごろから家の中の三ヶ所に懐中電灯を配置していましたが、家具が倒れてめちゃくちゃになった部屋の中ではそんな配慮は無意味である、とわかりました」。

意外と大切な小銭の準備

西宮市 M.Nさん(31歳)

 「カタカタという音と横揺れに次いで『ドーン』という爆音。ベッドからずり落ちそうになり、とっさに添い寝していた娘の上に覆いかぶさりました。
電気も水道もすべて止まりましたが、前夜たまたま抜き忘れた風呂の水でトイレを流すことができ、しばらくの間助かりました。
困ったのは電話で、家の電話は電源があるため使えず、公衆電話もカードが使えなくて、小銭を持っていなかったことを悔やみました。」

【参考資料/「防災ハンドブック」(社)日本民間放送連盟・音声放送委員会】

◆役立つ場所別地震対処法

地震はいつどこで起こるのか分かりません。このページでは場所別に地震がおきた時の身を守る対処法を紹介します。

家にいるとき

テーブルの下などに伏せて身を守ります。 急激に揺れが襲ってきたときは、身を守ることを第一とします。次に火の始末をします。

路上で

落下物から身を守るため、カバンなどで頭を保護します。車両・足元に注意して近くの公園やグランドなどに避難しましょう。 自動販売機やブロック塀などは倒れる危険があるので近づかないよう注意しましょう。

運転しているとき

急ブレーキを避け、他の車に注意しながら左に寄せます。カーラジオで情報をキャッチしましょう。車を離れて避難するときは、救助活動の障害となることも考えられますのでキーを付けたままにしておきます。

電車で

座っている場合は網棚からの落下物に気をつけます。立っている場合はつり革や手すりにつかまりましょう。 停車してもむやみに非常口を開けて外に出てはいけません。駅員や乗務員の指示に従い避難します。

ビルで

エレベーターは停止することがあるので、避難階段などを使いましょう。 万一エレベーター内で地震に遭った場合は、近くの階に止めて避難するのが最善です。 扉が開かないときは非常呼出しを押して指示に従います。火災がおきた場合は炎や煙に注意して落ち着いて行動しましょう。

地下街で

ショーウインドや棚などから離れ、大きな柱むなどに身を寄せて様子を見ましょう。 非難する際は係員の指示に従い、周りの人と助けあって順序良く避難することが大切です。

海や山で

海岸付近で地震に遭った場合は、津波の心配があるので一刻も早く高い場所へ避難します。 山や山腹の段々状の造成地ではがけ崩れなどの危険があります。 付近の田畑や林などの安全な場所に避難しましょう。

【参考資料/「防災ハンドブック」(社)日本民間放送連盟・音声放送委員会】